Tokyo : 晴れ
1st Album「A WILL」
#6.Amazing ft.C.T、KENSHIN
Lyrics : JIRO-K、KENSHIN、C.T
Track : B.T.REO
「A WILL」の中で一番異色な曲がこの「Amazing」だよ。
アルバムの中で一番アッパーな曲だね。
トラックは福生のクルー「嗚呼」のB.T REO。
KOOGIに紹介してもらいオファーを出して、何曲か
サンプルを聴いて一番クールなトラックを選んだんだ。
ブリブリに響く低音にやられてね、曲を聴いて最初に
思ったのが「Amazing!」。俺にとっては特別な言葉だ。
あえて説明はしないが俺のことをよく知る人間ならわかるだろう。
アルバムの中に「Amazing」ってタイトルの曲は
入れたかったから、このトラックで作ることにしたんだ。
客演もタイトルにふさわしい驚くメンツにしたかった。
まずはKENSHIN。
絡みは国士無双の1stアルバム「Dammmn」以来二度目。
そしてC.Tは初めて、文ちゃんに紹介してもらってオファーした。
二人には共通点があってね。
まずはMCとしてのキャリア。
俺は2007年から2011年まで「STOMP」、「BEAT BOXX」
(@渋谷 HARLEM)、「NYLON」(@渋谷 VUENOS TOKYO)
等のクラブでMCとして活動していたが日本のクラブイベントで
MCをやらせたらこの二人が間違いなくツートップだ。
年間100本以上ものクラブイベントのMCをこなしていたKENSHINに
渋谷HARLEMの土曜日を毎週長年に渡って盛り上げてきたC.T。
客の乗せ方、パーティーの盛り上げ方をわかってるんだ。
そして、ファッションリーダーとしての存在感。
KENSHINは自身で「VATLED」、「two face」等のオリジナル
ブランドを展開、セレクトショップ「UNDERLINE」の
プロデュース等アパレル分野でも精力的に動いていた。
一方、C.TはHIPHOPウエアのセレクトショップで常に
ナンバー1の座に君臨し続ける宇田川町の「Grow around」
の顔として今もなお店頭に立ち続けている。
クラブに行けばMCをやっていて、
雑誌を開けばファッションリーダー。
それぞれが「アイコン」として既に
キャラクターを確率している、そんな二人だ。
俺と同じ歳ってこともあって、この二人の
活躍は常に気になっていたよ。
もちろん、リスペクトしていた。
そしてこの二人、曲での共演は無かったようだから
まさにAmazingな客演が決まったってことさ。
レコーディングも対照的で面白かった。
C.Tはリリック、フローをきっちり作り込んできていて
リリック帳も読まず一発、二発くらいでレコーディングを
終えてたよ。
後にこの曲の話をBaseHeadsのGENちゃんにした時に
「C.Tはしっかり曲を覚えてきていてレコーディングが早い。
プロ意識を持っている。そうだったでしょ?」って言ってたな。
そしてKENSHINは、イメージしておいた言葉やパンチライン
なんかをレコーディング直前にリリックに起こしてフローを
作りながらレコーディングを繰り返し、完成させていた。
面白いレコーディングだったな。
フックはB.T REOやMAMUSHIに意見を聞きながら完成させたんだ。
三者三葉、それぞれの色が出せた曲に仕上がったと思うよ。
そんな六曲目、「Amazing ft.C.T、KENSHIN」
もう一つの「A WILL」#7へ続く。